オムツ替え講座(クロロの4点)
区分1 クロロの4点★★★No.04 鼠径部に沿わせる+テープ
4点の4つ目。ギャザーを鼠径部(そけいぶ=足の付け根)に沿わせ、テープをしっかり、緩まないように留めます。漏れを止める最後の堤防です。
第1章 鼠径部に沿わせる
ギャザーは
足の付け根の線に沿わせるすき間=横漏れ/食い込み=皮膚を傷める
前から見た模式図。緑の線がギャザー。赤い部分がすき間。
① ギャザーを立てて、付け根に沿わせる 必ず覚える
パッドはおむつのギャザーの内側に1枚収め、鼠径部に近い立体ギャザーを持ちながら付け根の線に沿わせます。女性はパッドを山型にして当てます。
- 看護師17名・170回の装着を測った研究で、快適性を上げた動作は「鼠径部に近い立体ギャザーを持ちながら当てる」(OR 5.17)と「パッドを山型に成形して当てる」(OR 7.87)。ギャザーが沿わないとすき間から尿があふれ、きつく当たると鼠径部・大腿の皮膚を傷める(濵元・土田 2018 J-STAGE)
- 立体ギャザーは尿をせき止める「止める」機能(宮澤 2023 使い捨て紙おむつを知る)
- パッドはテープ式のギャザーの内側に1枚。2枚以上重ねると尿漏れや不快感につながる(IADベストプラクティス 2019)
- パッドを2枚重ねても吸収量は2倍にならない(裏の防水素材を通らないため)。もも周りの皮膚のたるみは中に入れ込まず外に出す(アテント ハンドブック)
第2章 テープはしっかり、緩まないように
下のテープは斜め上
上のテープは斜め下しっかり留めて、締めすぎない
左:テープの向き(前から見た図)。右:横から見た、おなかとおむつの間のすき間。
① 向きと順番 必ず覚える
下のテープは斜め上に脚まわりに沿わせ、上のテープは斜め下に腰骨に引っかけるように留めます。下から先に留めると、合わせたパッドの位置が動きにくくなります。
② 締め具合 必ず覚える
しっかり、緩まないように。目安はおなかとの間に指1〜2本。きつすぎると皮膚を傷め、緩いとずれて漏れます。
ギャザーは付け根に沿わせる。テープは下=斜め上、上=斜め下、指1〜2本。
- テープをいつもクロスにするか:基本手順として「下は上向き・上は下向き」と書く資料がある一方、体型で変える資料もあります(お腹が細め→上を斜め下、脚が細め→下を斜め上、全体が細め→交差)(花王、東京都 認定看護師だより 2024)
- テープの順番:研究では、順番は単変量だけの関連で、最終的な解析で差が残ったのは「山型」と「鼠径部近くのギャザーを持つ」の2つでした(濵元・土田 2018)
- 指で確かめる場所:同じ研究で「装着後に鼠径部に指を入れて確認する」は快適性を下げていました(OR 0.27)。指で見るのはおなか側です
確認問題
問1 脚まわりからの横漏れが続きます。当て直しで一番に見る所は。